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​三島由紀夫生誕百周年記念二作品同時公演

演劇公演 ​わが友ヒットラー
朗読劇 近代能楽集

作:三島由紀夫 演出:松森望宏

新国立劇場・小劇場
​2025年12月11日(木)~12月21日(日)


​企画・製作・主催
一般社団法人CEDAR 株式会社MAパブリッシング

 

 この度、三島由紀夫生誕百周年を記念して、三島由紀夫の名作『わが友ヒットラー』をストレートプレイで、『近代能楽集』を朗読劇にて同時上演いたします。

『わが友ヒットラー』は、2022年に読売演劇大賞・上半期作品賞ベスト5に選出され、三島作品の持つ硬質なテーマを現代的な視点で再解釈した松森望宏の演出は、観客に深い印象を与え、三島文学の持つ力強さと普遍性を鮮烈に打ち出しました。今回は新たな出演者を迎え、更に深い人間洞察を加えて、どのように演出をするか注目が集まります。

 出演は、アドルフ・ヒットラー役に前回から続投の谷佳樹、ヒットラーの盟友エルンスト・レーム役に今回初参加の小松準弥、ヒットラーと対立するグレゴール・シュトラッサー役に同じく初参加の小西成弥、 そしてドイツを代表する資本家のグスタフ・クルップ役に前回も出演の森田順平と個性豊かな俳優が集結しました。

そして更に、三島の描く独自の美学と痛烈な人間の情熱を伝えるべく、『わが友ヒットラー』に加え、『近代能楽集』より、戦後の日本で心の再生を求める青年を描いた「弱法師」、老いと愛、孤独と虚無の間で揺れる女性を見事に浮き彫りにした「卒塔婆小町」、そして狂気と愛、欲望と理性の葛藤を抱える女性像を強烈に表現した「班女」の三作品を、声のみで想像力をかきたてる朗読劇という形でお届けします。

『近代能楽集』は、木村来士、高橋ひとみ、小宮有紗、長谷川初範、円地晶子、塚本幸男、梶原岳人、蒼井翔太、神尾晋一郎、市川蒼、中村繪里子、薮島朱音、小泉萌香、月音こな等、豪華俳優、声優陣が回替わりで出演します。

 三島由紀夫の魅力は、その作品に込められた鋭い洞察と人間への深い愛情です。彼はただ人物を描くのではなく、その人物が抱える痛み、喜び、葛藤を極限まで表現し、観客に深い感動を与えます。生誕百周年という記念すべき年の最後に、その世界に触れることで、お客様は人間の本質について再考し、深い感銘を受けることができるでしょう。ご期待ください。

​三島由紀夫


(1925-1970)

 本名平岡公威。小説家、劇作家、随筆家、評論家。

 戦後日本文学界を代表する作家であると同時に、ノーベル賞候補になるなど、日本語の枠をこえて、海外においても広く認められた作家である。

 第二次世界大戦中に文芸に親しみ、短編集『花ざかりの森』を刊行。戦後『仮面の告白』の成功で文壇的地位を確立。『愛の渇き』『禁色』など問題作を次々に発表した。

 作風は唯美主義から古典的均整を求める方向に移行し、『金閣寺』で一つの頂点に達した。1970年市ヶ谷にて割腹自殺した。

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わが友ヒットラー
​STORY

1934年6月。ベルリンの首相官邸。前年に政権を獲得し首相となったナチス党党首ヒットラーはと官邸に呼ばれた突撃隊幕僚長レームとシュトラッサー。そして鉄鋼会社社長クルップはそれぞれの思惑でヒットラーの演説を聞いていた。

 ヒットラー政権獲得から正規軍を指揮する立場にあり、ナチスの私兵の処分を考えていた。そうとは知らないレームはヒットラーの厚い友情を抱き、その処分の命令に同意して去る。レームとの会話を盗み聞きし、ヒットラーの意図に気づいたクルップは、ヒットラーを持ち上げた。シュトラッサーはレームに二人で逆にヒットラー抜きの政権を目指す策略案を提案する。そうしないと我々はヒットラーに殺されると。激しい会話の応酬の末、あくまでレームはヒットラーを裏切るよことは出来ないと聞き入れない。

 レームとシュトラッサーは粛清された。ヒットラーは粛清を正当化しつつ、ナチスが台頭していくことになる。

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